OAクリーナー選び、間違っていませんか?

フォームタイプ vs ウェットティッシュタイプ
──それぞれの特徴と最適な使い分け

オフィス内で使われているパソコンやプリンター、コピー機といったOA機器。日々の業務でフル稼働するこれらの機器には、ホコリや皮脂、指紋、さらには目に見えない雑菌やウイルスまで付着しています。

そうした汚れを手軽に落とし、機器を清潔に保つために欠かせないのが「OAクリーナー」。なかでも人気が高いのが、「フォーム(泡)タイプ」と「ウェットティッシュタイプ」の2つです。

しかし、見た目の使いやすさだけで選んでしまうと、思うような清掃効果が得られなかったり、逆に機器に負担をかけてしまったりすることもあります。

そこで今回は、この2タイプの違いを徹底比較し、それぞれに最適な使用シーンや効果を詳しく解説します。自社に合ったOAクリーナー選びの参考にしてみてください。

フォームタイプとは?

「しっかり洗浄・しっかり仕上げ」に最適な泡状クリーナー

フォームタイプ(泡タイプ)は、スプレー缶やポンプ式の容器から泡状のクリーナーを出し、布などで拭き取って使用するタイプです。

特長

  • 泡が表面に留まりやすく、液垂れしにくい
  • 高い洗浄力と除菌力を両立
  • 帯電防止剤を含んだものが多く、ホコリの再付着を防ぐ
  • 頑固な汚れにも有効

効果の高い用途例

  • プリンターやコピー機の筐体
  • 長期間清掃されていないキーボード・マウスの皮脂汚れ
  • プラスチック製の外装部品

実際の効果

泡が汚れに密着することで、洗浄成分がじっくり作用し、油脂やたばこのヤニ、皮脂などの頑固な汚れを浮かせて落とす効果があります。さらに、拭き取り後に帯電防止のコーティングが残るタイプであれば、ホコリの再付着も防げます。

ウェットティッシュタイプとは?

手軽さ重視で、日常のメンテナンスにぴったり!

一方、ウェットティッシュタイプは、あらかじめ洗浄成分を含ませたシートを1枚ずつ取り出して使うタイプのOAクリーナーです。

特長

  • ワンステップで拭くだけ、手軽さ抜群
  • 持ち運びやすく、共有スペースにも常備しやすい
  • デスク上でも使用可能、液垂れの心配なし
  • 除菌機能付きの製品も多く、衛生管理に効果的

効果の高い用途例

  • 毎日触れるキーボード・マウス・電話機
  • インターフォン・タッチパネル・複合機のボタン
  • 外出用のノートPCやタブレット、スマートフォン
  • オフィスの共有端末・受付用ディスプレイの拭き取り

実際の効果

日常的な皮脂や軽いホコリの除去に優れ、定期的な簡易清掃や衛生管理のルーチンに適しています。手軽に使えるため、清掃頻度が自然と上がり、汚れの蓄積を未然に防ぐ効果が期待できます。

両者の効果を徹底比較!

比較項目フォームタイプウェットティッシュタイプ
洗浄力◎ 高い(泡が密着し浸透)○ 軽い汚れに最適
除菌力◎(成分濃度が高い)○(製品により差あり)
液垂れしにくさ◎(泡がとどまる)◎(拭くだけ)
手軽さ△(スプレー+クロスが必要)◎(取り出して拭くだけ)
携帯性△(ややかさばる)◎(ポケットサイズもあり)
コストパフォーマンス○(1本で長持ち)△(使い捨てが基本)
定期メンテナンス◎(月1の本格清掃に)○(日常管理に最適)

使い分けがカギ!シーン別おすすめの選択例

オフィス内の定期清掃には「フォームタイプ」

週1回や月1回のしっかり清掃には、洗浄力に優れたフォームタイプがおすすめです。特に共有モニターや大型複合機など、汚れが蓄積しやすい機器には効果的です。

日常的な衛生管理には「ウェットティッシュタイプ」

毎日触れる電話機・キーボード・タッチパネルには、拭くだけで除菌できるウェットティッシュタイプを常備しましょう。特に感染症対策が求められる環境では有効です。

注意点:間違った使い方にご注意!

フォームタイプの注意点

  • 泡を直接機器にスプレーしないこと(布に取ってから拭く)
  • モニターなど水に弱い部分は、水分が内部に浸透しないよう注意

ウェットティッシュタイプの注意点

  • 乾燥しやすいため、フタの閉め忘れに注意
  • 強くこすりすぎると、表面を傷つける可能性あり
  • アルコールの含有量によっては、プラスチックを劣化させる場合も

🔍OA機器を長持ちさせるための“使い分け”を意識。

OAクリーナーは、ただ汚れを落とすだけでなく、機器の寿命を延ばし、業務効率や衛生環境の向上にもつながる重要アイテムです。

フォームタイプとウェットティッシュタイプは、それぞれにメリットがあり、効果的な使い分けがカギとなります。

最適な使い分けまとめ
✔ 定期清掃 → フォームタイプ
✔ 毎日の拭き取り → ウェットティッシュタイプ
✔ 感染症対策 → 除菌タイプを選ぶ
✔ デリケートな機器 → 中性タイプを選定

“どちらか一方”ではなく、“両方を使い分ける”ことがベストな選択肢なのです。

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